

2025年7月17日
#カフェ #スイーツ #景観
山ごはんカフェ ヒノハラテラス

2025年7月17日
#カフェ #スイーツ #景観
山ごはんカフェ ヒノハラテラス
都指定天然記念物「神戸岩」への通り道に面する「山ごはんカフェ ヒノハラテラス」。檜原村で生まれ育った嶋崎靖幸さんと、檜原村を好きになりここで事業を起こしたいと考えていた浩子さんご夫妻が、2018年にオープンした小さなカフェでは地元食材を取り入れた具沢山のピザやパンケーキが人気。檜原村にこだわってオープンした経緯と、檜原村の自然について靖幸さんにお話を伺いました。
都会から1時間ちょっとで来られる山奥。
それこそが檜原村の魅力だと気づいた。
私は檜原村で生まれ育ちましたが、便利な生活への憧れから社会人になって村を離れました。正直にお話しすると、この辺りの森林は江戸時代から木材の供給源であり、今あるスギのほとんどが植林されたものです。スギは針葉樹なので紅葉もしないし葉も落ちない。山に入ると日の差さない場所も多いので、都会が「明」なら、ここは「暗」という印象を長年持っていました。
ところが、仕事で日本各地に足を運ぶ機会があり、そのうちに「日本中に山奥はあるけど、檜原村のように都会から1時間ちょっとで来られる山奥は他にないんじゃないか」と気づき、それこそが村の魅力であり価値であると気づきました。
私が大人になって村の人口は半減し、村のために何かできることはないかと考えていた時期に、檜原村の空気感が好きでこの地で事業をしたいと考えていた浩子と出会い、2018年に「山ごはんカフェ ヒノハラテラス」をオープンしました。


満足して帰ってほしいから
地元食材を取り入れたメニューは具沢山。
「わざわざ檜原村まで来てくれたのだから、満足して帰ってほしい」という思いから、当店のメニューはどれも具沢山です。村ではたくさんの野菜は収穫できませんが、名産のじゃがいも、茄子やトマト、舞茸などのきのこ、私たちの畑で育ったハーブなど新鮮な地元の食材を旬の時期にご提供しています。
オープン当初からのメニューで人気のふわふわスフレパンケーキは、オリジナルのふわふわな生地にあきる野市の山下養鶏場の卵を使うことで当店ならではの卵をしっかりと感じられる味わいになります。このふわふわ感と味を言葉で伝えるのは難しいので、季節の果実や自家製ジャムと一緒にぜひお召し上がりいただきたいです。


(下)こぼれ落ちそうな野菜と自家製パンチェッタが絶品。ヒノハラ山ピザ ¥1,200

檜原村で楽しい思い出を作りながら
自然環境にも興味を持ってほしい。
店名にもなっているように、当店では森林と川に面したテラス席が人気です。春と秋がベストシーズンですが、今年の冬は足元にヒーターを入れてカバーをかけ、こたつ仕様にしたところ大変好評でした。
お客様にとっては心休まる川音と景色を作り出してくれるテラスの前を流れる川ですが、多摩川へとつながる水源地となっています。今でこそ水量は少ないですが、私の祖父の時代には伐った木を東京に運ぶ際、川に木を流して運べるほどの水量があったと聞きました。そんな話を聞くと、檜原村の自然は、東京に住む皆さんと無関係ではないんだな、と感じていただけるのではないでしょうか。檜原村で楽しい思い出をたくさん作っていただくと同時に、一瞬でも、檜原村の自然について思いを馳せていただけたら嬉しいです。


(下)お店の駐車場の一角にある無人マルシェでは、檜原村の天然酵母のパン屋「たなごころ」の商品も取り扱う。
山ごはんカフェ ヒノハラテラス



東京都西多摩郡檜原村3395
042-588-4828
営業時間
火・水・木・金曜 ランチ11:30〜14:30 L.O.
金曜 8:00~9:30 L.O.(モーニング)
土・日・祝日 11:30〜15:30 L.O.
土曜:18:30~21:00 L.O.
定休日 / 月曜(祝日の場合は翌日に振替)、月初の月火水連続日はお休み
https://www.hinoharaterrace.jp
夏休み期間・年末年始は営業時間が変更となります。
詳細はSNS等をご参照ください。
アクセス
車
・中央自動車道八王子IC第2出口から国道411号を経由し五日市方面へ。檜原街道の橘橋信号を右折し、3km先の神戸入口を右折。
・圏央道日の出ICまたはあきる野ICより五日市街道を経由し檜原街道へ。橘橋信号を右折し、3km先の神戸入口を右折。
電車
JR「武蔵五日市駅」バス1番乗り場から西東京バス藤倉行き(五18、五里18系統)に乗車し約35分。「神戸岩入口」バス停下車後、徒歩約5分