活用事例
Vol.2多摩ニュータウン松が谷住宅
- 名称:
- 多摩ニュータウン松が谷住宅
- 用途:
- 内装材、造作家具の製作
- 竣工:
- 2019年 12月
- 施主:
- JKK東京(東京都住宅供給公社)
- 相談から竣工までの期間:
- 8ヶ月
築40年以上の公社住宅の
リニューアルにとうきょうの木の
ヒノキ材を利用
ーどのような事業内容だったのでしょうか。
JKK東京担当者(以下、担当者)1976年に建設した多摩ニュータウン松が谷住宅(東京都八王子市)は、多摩ニュータウン地域内に所在する賃貸住宅です。多摩ニュータウンは自然環境と調和した良好な居住環境が大きな魅力となっていますが、近年では内装や設備の陳腐化等による空家の増加や高齢化が課題となっています。このため、空家を若年・子育て世帯向けの魅力ある住戸として再生し、多様な世代の入居を促進することを目的として、リニューアル事業を実施しました。その際、とうきょうの木のヒノキ材を利用する計画が上がりました。
多摩産材情報センターから
オーダーメイド実績のある事業者を
紹介
ー工事の上で要件のポイントは?
担当者間取り変更や和室の洋室化と併せ、アクセントウォールやキッチン等を現況に合わせてオーダーメイドで造作できる事業者が必要でした。そこで多摩産材情報センターから納入実績のある4社をご紹介いただきました。
事業者からは数々の提案。熱心な協力の中で事業を推進
ー開発の分岐点になることはありましたか。
紹介いただいた事業者から沖倉製材所へ依頼することになりました。沖倉製材所からは数々のご提案を下さるなど熱心にご協力いただきました。
おかげさまでヒノキ材の色味を活かした明るい住戸が2タイプできました。
地元木材が持つ魅力を発信する
公社住宅が誕生
ー仕上がりはいかがでしたか?
担当者リニューアルした住戸は、広いリビングを設け、そこへ「とうきょうの木」ヒノキフローリングを貼ることで、素材の味わいを存分に実感できる空間になりました。東京の森林を健全な状態で維持することへの寄与や地元木材の持つ魅力の発信という目的は十分に達することができました。
ニーズにマッチした住宅供給を達成
ー利用者の反応はいかがですか?
担当者リニューアルした2タイプ2戸の住戸は、現在いずれも入居済みで空室がありません。(2023年7月現在)ニーズとマッチした間取りを供給でき、さらには、とうきょうの木のPRに繋がる事業となりました。